明礬温泉は別府八湯の中でも高台に位置する、昔ながらの湯治場です。赤ちゃん連れで訪れるとき、まず気になるのはおむつ替えの場所です。
正直に言うと、明礬温泉の宿の多くは家族風呂や貸切風呂を備えていても、「おむつ替えスペース」を専用設備として掲げている宿はほとんどありません。
今回、5軒の設備情報を確認したところ、ベビーベッドの記載があったのは1軒だけでした。以下の比較表と各宿の解説を、赤ちゃん連れでの立ち寄り先選びの参考にしてください。
明礬温泉でおむつ替えスペースを探す前に
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| 岡本屋旅館 | 天然温泉・露天風呂 | 朝食評価4.58・夕食評価4.57 | ベビーベッドの記載なし | 風呂評価4.68 |
| 山田屋 | 天然温泉(酸性明ばん泉)・全5室 | 素泊まりプラン中心 | ベビーベッドの記載なし | 風呂評価4.84 |
| 漫厘 | 天然温泉・サウナ付き一棟貸切ヴィラ | 素泊まり・デリバリー対応 | ベビーベッドあり | 評点データなし |
| 御宿ゑびす屋 | 家族風呂・岩盤浴 | プラン情報なし | ベビーベッドの記載なし | 評点データなし |
| 旅館若杉 | 家族風呂・硫黄泉と単純泉の貸切風呂 | 朝食評価5・夕食評価5 | 1組2人まで(3人予約不可) | 清潔感評価5 |
ベビーベッドの記載がある宿
森の中の一棟貸切ヴィラで温泉ごと独占できる「漫厘」
漫厘は、別府市鶴見の山あいに立つ一棟貸切のヴィラ型宿です。設備欄にはっきりと「ベビーベッド」の記載があり、今回確認した5軒のなかで赤ちゃん連れの受け入れ体制がもっとも具体的に見える宿でした。
公式サイトによると「肌がつるつるになることで知られている美肌の湯」とのことで、泉質はナトリウム塩化物泉、効能は冷え性・外傷・皮膚病とされています。サウナも備えており、赤ちゃんとの入浴を交代で済ませたい家族にも動きやすい造りです。
一棟貸切プラン「別府湾を一望できる絶景ヴィラ<素泊まり>一棟貸切宿、6LDK温泉付」は88,000円(2026年9月時点・2名1室1泊の目安)。他の宿泊者と共用スペースを気にせず過ごせるぶん、おむつ替えも人目を気にせず室内で済ませられます。
素泊まりが基本で、食事のデリバリーは3日前までの予約制です。到着後に慌てないよう、事前の手配が必須です。
ベビーベッドの記載はないが、家族風呂で対応できる宿
残る4軒は設備欄に「ベビーベッド」「おむつ替え台」の記載がありません。ただし貸切で使える家族風呂を持つ宿もあり、入浴前後の時間を使わせてもらえないか、予約時に相談する余地はあります。
家族風呂と岩盤浴を備える「御宿ゑびす屋」

御宿ゑびす屋は、亀の井バス明礬バス停から徒歩3分の宿です。設備には家族風呂、岩盤浴、露天風呂が並び、泉質は単純泉、効能はリウマチ・神経病、皮膚病、美肌効果です。
家族風呂は貸切で使えるため、赤ちゃんの湯上がり後にそのまま室内でおむつ替えを済ませられる可能性があります。ただし公式の設備一覧に専用の記載はなく、事前にフロントへ確認しておきたいところです。
レビュー数は40件。風呂の種類の多さは今回の5軒のなかでも際立っていました。
チェックイン後すぐ大浴場に向かえる、レビュー501件の「岡本屋旅館」

岡本屋旅館は明礬温泉のなかでも口コミの厚みが際立つ宿です。レビュー数は501件、風呂の評価は4.68、夕食の評価も4.57と高水準でした。
公式サイトによると「ミルキーブルーの湯と美食の宿」とのことで、明治八年の頃から続く老舗旅館とされています。設備一覧を確認した限り、ベビーベッドやおむつ替え台の専用記載は見当たりませんでした。
寄せられている口コミには「圧巻の岩風呂と景色、細やかな対応に満足」という声があります。細やかな対応をうたう宿だけに、おむつ替えの場所についても、予約時に一言添えれば個別対応してもらえる可能性はあります。
宿泊料金は20,900円からです。
全5室、酸性の希少な湯を守る小さな宿「山田屋」
山田屋は明礬温泉の一画にある、全5室の小さな宿です。公式サイトによると、山田屋は「緑礬泉」と呼ばれるやや緑がかった酸性泉を楽しめる宿とのことで、泉質は酸性明ばん泉、効能はアトピー・湿疹、疲労回復、美肌効果とされています。
風呂の評価は4.84、清潔感の評価も4.83と、今回確認した宿のなかで最も高い数字でした。届いている口コミには「ご主人の人柄と温泉最高」という声も見られます。
部屋数が少ないぶん、赤ちゃん連れでの利用は事前の電話確認が向いています。設備一覧にベビーベッドの記載はありません。素泊まりで9,900円から泊まれます。
1組2人までの昔ながらの湯治宿「旅館若杉」

旅館若杉は、明礬温泉のなかでも昔ながらの湯治宿の空気を色濃く残す一軒です。設備欄には「1組2人まで(3人予約不可)」とはっきり書かれており、赤ちゃんを含む3人以上での宿泊は受け入れていません。
朝食の評価、夕食の評価はいずれも5、清潔感の評価も5と、確認できた評点はすべて満点でした。泉質は硫黄泉、家族風呂と天然温泉を備えています。
この宿を選ぶ場合、赤ちゃん連れでの利用自体が難しい可能性が高く、事前に人数条件を確認してください。
エリアと交通、赤ちゃん連れの持ち物
明礬温泉は別府市街から見ると一段高い場所にあり、車での移動が基本になります。岡本屋旅館はJR別府駅から車で15分、バスで約30分。漫厘は別府駅より車で約20分、大分道別府ICより約9分です。
御宿ゑびす屋までは別府駅より20分、九州自動車道別府ICより8分、別府観光港より15分。亀の井バス明礬バス停からは徒歩3分です。旅館若杉は別府ICより約7分、別府湾SAスマートICより約5分、国道500号沿いにあります。
バスでの移動は坂道が多く、ベビーカーの乗り降りに時間がかかります。持参用のおむつ替えシートと、汚れ物をまとめる袋を多めに持っていくと、専用のスペースが見当たらない場合でも車内や貸切の家族風呂で対応しやすくなります。
よくある質問
- 明礬温泉でおむつ替え専用スペースがある宿はありますか。 今回確認した5軒のうち、設備欄に「ベビーベッド」と明記していたのは漫厘の1軒だけでした。
- 家族風呂はおむつ替えの代わりになりますか。 貸切で使える家族風呂を持つ宿(御宿ゑびす屋、旅館若杉など)であれば、入浴前後のタイミングで室内を使わせてもらえないか、予約時に相談する価値はあります。
- 赤ちゃんと3人以上で泊まれない宿はありますか。 旅館若杉は設備欄に「1組2人まで(3人予約不可)」と明記されており、赤ちゃんを含む3人以上での宿泊はできません。
まとめ
明礬温泉でおむつ替えスペースを明確に掲げている宿は、今回確認した範囲では漫厘だけでした。一棟貸切という宿の形自体が、赤ちゃん連れの気兼ねなさにつながっています。
他の4軒は家族風呂や貸切風呂で代用できる可能性はあるものの、専用設備の記載はありません。予約時に一言添えておくだけで、当日の動きやすさはかなり変わるはずです。
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